ネコちゃんですか?
ホームセンターのペットコーナーなどに寄ると、たまにキャットフードの試供品を配ってくれる女性が居て、「ネコちゃんですかぁ?」と声を掛けてくれる。
まだまだ育ち盛りを抱える身としてはありがたく頂戴するのだが、このコトバには、どうも違和感を覚える。
「商品のほう、よろしかったでしょうか?」などに代表される馬鹿丁寧さともまたちょっと違う。
「お宅には猫がいて、あなたは猫の餌を買いにきたのか?」という問いかけの、どこをどうすれば「ネコちゃんですか?」になるのだろう?
オレはオヤジであって、ネコではない。
「いや、ワシは猫ではない。にんげんのオヤジである。」と答えるべきか。
いや、そんなもん、見ればわかる。店頭の彼女はそんなことを尋ねているのではあるまい。
また、家に居るのは、「くそ猫ども」であって、「ネコちゃん」などでは決してない。
「ネコちゃんなんて立派なやつはウチにはいねえよ」と答えて、せっかくの試供品をもらえなくなるのも哀しい。
心の中で、こんな悪態をつきながら、そのくせ一緒に買い物に来ている妻や娘と他人のふりをしてまで、試供品を余計に貰おうとする、セコいオヤジの独り言でした。

































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